スコ丸ブログ

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出向先の歩き方

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 スコ丸の在籍する会社は、一応大企業に分類されるので出向とかあります。

 出向をする場合、勿論「左遷」の場合もありますし、「栄転」の場合もあります。ただ、どちらにせよ目的は「出向先のカンフル剤」と「出向者の成長」です。

 スコ丸は出向も経験しているので、それに関しても書いていきます。

 書いている内容は、「一般的な出向先の特徴」と「左遷か栄転かは本人がきめること」ということです。

 ※社会人からしたら当然の話なので、入社2〜3年や学生の方向けの話です。

■ 一般的な出向先の特徴とすべき動き

 一般的な出向先ですが、本社よりも人件費を削らねばならないため本社採用者が本社よりも少なくなっています。また、本社よりも扱っている個人情報や機密事項が少ないために出向先の本部機能の中にも出向先雇用や派遣の方が居たりします。

 

 僕は、30を等に過ぎた今でも「会社ってなんだろう」とか考えてしまいます。ユヴァル・ノア・ハラリさんがホモデウスでも書いていましたが、「会社」という物体そのものは触ることも、見ることも出来ない。

 会社というのは、ただの「目的」を持った人の集まりで、商品を作ったり売ったりしているだけです。

 本社社員の「目的」は、出向先の純利益や利益率を向上させグループ全体の成長です。日本の会社が終身雇用が未だに根付いていることまでかんがえれば、会社の成長自体が未来の自分の経済的な安全確保になるからです。つまり、本社の社員が全員本社採用であれば全員が運命共同体で有るためにモチベーションは上がりやすい状態にあります。

 ※ただし、ブラック企業であったり社員間の労働条件が異なると将来を不安視するため一気にモチベーションは下がります。

 

 出向先はというと、非本社採用者が多いために、「何十年後もこの会社に居る」という意識はありません。当然ながら、派遣のままで定年まで同じ会社に居続けることは法律的に不可能です。

 

 さて、本社採用では「頑張り=未来への安心感」となりますが、非本社採用ではそうでは有りません。つまり、「気持ちに訴えかける動機づけ」では不十分なのです。

 問題提起が多くなりましたが、今の会社では「非本社採用者」へのモチベーション対策は不十分です。

 コンビニアルバイトも非本社採用者の一種だと僕は思っていますが、コンビニアルバイトさんが店長のように頑張る理由が僕には理解出来ません。その場の空気に流されているだけのように感じていしまいます。

 非本社採用者のメリットは、「すぐ辞めれるし次の仕事も見つけやすい」です。「条件の良いところを見つけた時は、少し長く居ても良い」くらいに考えるべきです。

 

 何が言いたいかと言うと、出向先に言った時にまず驚くのが「目標に対するモチベーションの低さ」だと思います。そして、この問題を解決しなければ出向先がよくなることは有りません。

 方法として、社員を3つに分けます。「良い子・悪い子・普通の子」です。

 「普通の子」こそがキーポイントです。普通の子を良い子寄りにしてしまえば、状況は好転します。悪い子は何をしても悪いままなので良いです。放っとくしかありません。

 

 一般的に出向すると、恐らく出向先の「本部」に転勤することと思います。本部に行ってまずすることは、仕事になれつつ社員を「良い子悪い子普通の子」に分けることです。

 分けてしまえば、会社のシステムを良い子と普通の子にとって居心地の良いように変えるだけです。勿論、居心地の良いとは「良い子と普通の子」の業務が高効率になるように改善していくのです。物事が改善していくと、「悪い子」が仕事が面倒だから「楽になるような『改悪』案」を出してくるかもしれません。

 笑顔で一蹴してください。改悪案とは、改定費用はかかるのに効率は良くならない旨味のない案です。「悪い子」は普段一生懸命仕事をしていないので「改善案」は思いつけないのです。

 それを繰り返していくうちに、良い子と普通の子に愛情をかけるので、職場は良くなっていきます。これが、本社から出向してきた本社採用社員の仕事でしょうか。

 

■ 「栄転」か「左遷」か

 次に、「左遷か栄転か」ですが、これは正直誰に聞いてもわかりません。

 そもそも、「左遷」が必要な社員が居た場合、その社員を採用した人事が責めを負うべきです。また、その教育係にも問題が有るかもしれません。

 つまり、そもそも「使えない」社員の烙印を押された方は自分だけが原因じゃない可能性も大いにあります。そんなことを言っても「左遷」は存在します。しかし、それが「左遷」だと分かり憤慨したら、その仕事を辞めてしまうのも手です。

 今は一応終身雇用の企業が多いですが、段々その文化も崩れて来ています。沢山の会社を渡り歩き、自分のスキルを向上させていくのも強みです。

 また、左遷先だったとしても「グループ会社の一つには変わりがない」のも事実です。どう転んでもグループ全体の利益を挙げなければなりません。今のデフレの状態で、不良債権のようなグループ会社を持っている会社はかなり少ないと思います。

 仮にそんな会社、いわば社員のモチベーションも低く利益率も低い。こんな会社に出向した場合、活躍するチャンスなのです。左遷から評価を上げて上に上がれるチャンスが有る。これはそもそも左遷なのでしょうか。

 そう思うと、僕はどんな職場にも左遷も栄転も無いような気がしてしまうのです。