スコ丸ブログ

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ギターを弾かなくなって思うこと。

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 以前の僕は、中学生の頃からギターを弾いていて、聞くのは80年代の速弾き全盛期のハードロックばかり。日本の音楽は、ギターリフがカッコよくないとか、サウンドがどうとか、知ったようなことばかり言っていました。まさに、音楽の中二病を拗らせた30代です。

 

 社会人になっても、ギターを習いに行ったりバンドを組んだりしていたのですが、今のようにアパートに住むようになって楽器禁止の生活が始まりました。

 初めのうちは、ギターが手元にない空虚感で暇を感じたりしていたものです。

 

 しかし、ギターの無い日々を一年以上続けていると、ふと何でギター弾いていたんだろうと自問自答が始まります。

 

 よく考えたら、音楽なら何でも良いはずです。

 ギターは自分で弾いて歌えるから即興のカラオケになるとも思いました。でも、今だったらカラオケしたいならカラオケに行きます。大声も出せるし、何より音質も良いし。

 結局、ギタリストがカッコいいから憧れて、ギターの王道の速弾きを無理して聞いていたのです。いつの間にか、その「速弾きを聞いている」姿勢が「カッコいい」という勘違いが始まってしまったのです。

 大体、僕はギターの上手いL'Arc~en~Cielより、大してギターに重きを置いていないGLAYの方が好きだったし、今カラオケで歌うのは米津玄師だ。そもそもギター弾いてない!

 

 楽器を弾かなくなると、音楽をパート毎に聞かなくなりました。

 音楽聞きながら「あー、このリフ(ギターで弾くイントロ)最高」とか、「ベースラインカッコいいわぁ」とか、そういうの無くなったような気がします。

 

 それが果たして良いことなのか悪いことなのか分かりませんが、ギターパートのない好きな曲を聞いている時の「何とも言えない罪悪感」は無くなったように感じます。

 

 ギターを習っている時、先生から言われました。

「あんまりギターの”練習”ばかりしたら、”音楽”が下手になるよ」

 

 今の僕は、以前の中二病の時よりも間違いなくギターは下手になっていますが、音楽はより好きになっています。