GoogleMapにより店舗の場所格差が減るかもしれない(GoogleMapアップデート予定)
Googleマップの神アプデが上陸! 劣化事件から2ヶ月、めちゃくちゃ有能になってます
BuzzFeedNewsさんの記事です。
読み応え十分でしかも面白いのですが、「読む時間が無いよ」って方に向けて、僕が気になったところだけ。
以前から、噂だけは出ていたのですがとうとうGoogleMapが「AR(拡張現実)を使用した経路案内」に日本でのリリース情報は出ていませんが、テストユーザーが使用中とのこと。リンク先記事中頃です。
とてつもなく凄い技術で、僕も大興奮です。
この建物の形を見ているのは、どうも手作業でAR情報を作成しているわけではなく、地図の高さ情報などからビルの形を想定して自動で作っている模様。もちろん、リリース当初は東京大阪などの主要都市でないと精度は低いでしょうが、有志が修正を行うGoogleMapでは地方都市までもいずれは高精度になっていくことでしょう。
ここからは完全に僕の妄想です。
これからこのような地図とAR技術の融合が起こると、「行きたいところにすぐに行ける」ようになります。もちろん、今だってすぐに行けますが、「隠れ家的なお店」なんかは分かりにくかったり、入り口がわからなかったりと行きずらいですよね。
これが場所がすぐに分かり、行きやすくなる。カメラで建物の形が認識できるようになるということは、自動運転の方向感覚だってわかりやすくなり、精度も上がる。
それだけでなく、他のIoT技術も精度が上がり今のように「人通りが多い店は売れやすい」が、「人通りが少ない店は潰れる」という販売量の場所依存性が少し和らぐのではないかと思います。つまり、場所というものが今ほど意味をなさなくなってくるのです。
では、一体何が意味をなすのでしょうか。
近くに住んでいて馴染みのお店がある方は別ですが、小売でも飲食店でも思いの外、「一見さん」は多く、そして「重要」です。一見さんをどう取り込み、常連にしたり、口コミを増やしてもらうか、です。
今後、もしかしたらGoogleMapで「居酒屋」と検索したときに、自分の居酒屋を「広告料」で上位に出るようになるかもしれません。また、広告料とは別にGoogleMapでの検索の回数、滞在時間、評価、等々で順位が変わることもあるかもしれません。
そうなった場合、最早「居酒屋」において場所の概念はなくなります。
主要都市では既に、「インスタ映え」として同様のことが起こっていると思います。しかし、「インスタ映え」は余りにも移り変わりが激しすぎていることと、「写真映え」だけが先行している為に、参考になりにくい印象があります。
しかし、GoogleMapでの「広告料」と「評価」での検索順位付けであれば、顧客としては探しやすく、且つ場所が分かりにくいということが無いわけですから「場所格差」はなくなります。
では、それによって何が起こるか。
一般的な、大通りにフランチャイズやチェーン店の居酒屋が出来て、脇に小さな居酒屋が並ぶと行った従来の店舗風景が変わります。
つまり、良い場所にお金を払う必要がなくなるわけですから、場所にお金を払うくらいならGoogleMapの「広告費」に当てたほうが集客性が良いとなります。
それは即ち、通りの集中化から小さな郊外化を生むかもしれません。
これからは、大きな企業だけでなく脇路地や郊外でしか商売出来なかった小さな店舗も味や雰囲気だけでなく、検索に引っかかりやすくする対策によって大きな集客を見込めるということです。
誰でも、アイデアや思いやりによって成功を見込める社会が近づいているのかもしれません。
以上、スコ丸の妄想でした。
技術の発展って、本当に面白いですね!