最近の天才は実に楽しそうだ!
セミの寿命は1週間ではなく1ヶ月以上も生存することを岡山県の高校三年生が発見した。調査方法はフィールドワークというか、かなりの力技で読んでみても驚いてしまいました。
詳しい調査方法、結果は記事を見てほしいですが、全てのセミが1ヶ月生きるわけではないようです。
この記事、読んだときはびっくりしました。
生き物の寿命というのは本当に調べるのが難しいです。
虫を捕まえた時点で何某かのストレスがかかってしまうこと、捕獲状態のセミの寿命と野生のセミの寿命とでは同じと言えないことなどは容易に考えられ、野生のセミの寿命を測る方法は、野生のセミを追いかける他ありません。
この高校生、いや若い学者は、そんな調査を学生の傍ら行い、そしてきちんと結果も出した。
とてつもなくすごいことだと思います。
僕の中で、ある予想があります。それは、人類はどんどんアップデートされているというものです。
書籍「ホモデウス」にもありましたが、人類の脳の大きさは石器時代に比べて小さくなっていると言っています。
それは過去の人類に比べて、今の人類が馬鹿だと言うわけではなく、知識を専門化しているためであるといいます。人間は数万年前から進化 もしくは 最適化 してきているというわけです。
僕は、若ければ若いほど人、特に知能としての性能は上がってきていると思っているのです。
後輩たちは、研修で僕がホワイトボードに板書するとスマートホンを取り出してカメラで撮ります。わからない言葉は、その場ですぐにスマートホンで調べます。
つまり、スマートホンで知能を拡張しているのです。素晴らしい!
そして、話を戻しますと、今ってこのニュースの方にように好きなことをして結果を出すと、とても好評価するところが良いと思います。基礎研究的なことで一躍有名になった比較対象として「さかなクン」がいらっしゃいます。「さかなクン」がTVチャンピオンで優勝したときは、「すごい」と言うよりも「ちょっと変で面白い人」という出し方だったような気がします。
今では、子供たちにわかりやすく楽しく魚の生態を教えてくれる立派な教授になられています。
今の社会には、TVチャンピオンの時代よりももっと「好きなことをする凄さ」をそのまま受け入れる素養ができているように感じます。
スポーツでも学問でも、すごいものはすごいと言えるほどの社会。今の若者はそれほど文化的に成熟しているんですね。