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未来の仕事ってどうなるんだろう

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 未来の仕事を考えたとき、なんの仕事がどうなるか?よりも、その時人々はどう思うのか?を考えた方が良いと思います。

 というのも、製造職や専門職は、人の気持ちよりも技術が先行している為、技術の変革が仕事の変革になりますが、ほとんどのビジネスマンは専門職や製造職ではありません。むしろ、ほとんどが営業職かサービスを含む技術職です。

 これらの仕事は、技術よりも気持ちの方がウエイトがあるように思うのです。

  さて、気持ちってなんの気持ち何でしょう。

 それは、営業で言えば「新規顧客を取りたい」という気持ちです。

 今の会社って、昔のようにハチマキを締めて「勝つぞー」なんて言って営業に行ったり、バンバンパワハラをして営業に行かせるって減りました。いや、絶滅危惧種といっても過言では無いかもしれません。

「自分の会社は、まだそうだ」って方、労基署とか弁護士事務所ってものがあるのでご活用ください。

 これは、①ただ頑張らせたり無理なノルマを課すだけでは新規顧客は獲得できなくなったことに企業が気づいた。②マーケットにそもそも新規顧客が少ない。そして、③企業がサブスクリプション事業(保守料や利用料など定期的に売上が発生する事業)が多くなり、頑張る必要があまり無い。

 この3つがあるのではないかと思います。

 例えば、僕はGoogleMusicに登録しているのですが、月に約1,000円支払っています。これで音楽は聴き放題です。レンタルや買い切りのCDばかりだった時代と、どちらがお得だと思いますか?

 ちなみに、僕はほとんどCDを買いませんから、毎月1,000円よりも借りたほうがお得でした。勿論、気になった音楽やGoogleが選んだ今流行の音楽を聞けるところに価値を見出しているので、全く気になりませんが。

 

 また、ビルの空調やボイラーに関しても同じようなもので、設備は買わず借りる(リースとも異なる)ものがあります。詳しい話は関係ないのでしませんが、今のビジネスモデルってそういう流れがあるのです。

 勿論、顧客側にもメリットがあります。それは、費用を一度に払わなくて済んだり、機器のメンテナンスは丸めておまかせできたりです。

 GoogleMusicでもそうです。毎月1,000円なら苦しくありませんが、琴線に触れたアーティストがたくさん居て4枚くらいアルバムを買うと10,000を軽く超えてしまうのです。

 つまり、コストの平準化というのは、顧客にとってもいいでし、売り手からしても長い目で見たらより多くの売上をもたらしてくれるのです。

 

 このサブスクリプション事業というのは、特性として顧客が沢山必要です。ただ、顧客単体の売上額自体は少ないので、顧客担当の営業はあまり必要としません。

 顧客の重さもさほどではないし、離脱した顧客の再契約も割と多いのです。それは、同業他社間での差異があまり無いからではないかと思います。GoogleMusic、ituneMusic、そしてSpotifyなどがあり、J-popに強いとかJazzに強いとか色々ありますが、全てに強い音楽サービスなんてありません。それは投資に対して入ってくる収入があまり見込めないからです。仮に、需要がありそうな日本のアイドルの音楽が聞けるようにしたら相当な額を支払わなくてはならないでしょうが、喜ぶのは日本の一部の顧客くらいでしょう。そして、アイドルが聞けるからと言って登録する人はまずいません。CDを買うでしょうから。

 

 つまり、サブスクリプション事業が多くなる未来において、お客様を追いかける とか 同業他社に負けないように頑張る! の様な気持ちってあまり沸かないような気がするのです。

 大事なのは緩やかな事業の拡充だけです。

 こうなると、営業なんかは「嫌なやつに頭を下げるのが仕事」って言うような体育会系の仕事感は減ります。

 自社の良さ と言うより 特性を紹介してハマってくれれば入会だし、難色を示したら次へ。このように淡白な仕事になるのではないかと。

 また、人材の減少も合わさると、この淡白感は加速します。

 今のカスタマーハラスメントを行うような客ははじめからNo!ですし、最悪企業間のブラックリスト入りして、どの企業も利用できなくなる可能性さえ出てきます。

 こうなると、人々の関係性はより淡白になり、またトラブルも減る。

 営業は企業間(BTB)が増加していくという流れになると思います。

 

 これからどんどん高度な社会になるでしょう。

 楽しみで仕方ありません。