スコ丸ブログ

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AIで消える仕事より生まれる仕事の方が多そうだと思う。

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 スコ丸は、会社向け基幹システムや付属するアプリケーションの仕様書の作成などの業務も行っています。

 そんなスコ丸は思います。すべてを掌握するAIの出現は恐らく無い、と。

 理由はいくつも有りますが、いくつかを紹介いたします。

 1.AI自体に主体性が無い

 AIと言いますが、現在のAIは機械学習です。

 機械学習ってどんなものか分からない人のために、機械学習を人の脳でしてみましょう。凄く単純化していますので、あしからず。

 <問題>Aさんは、ほぼ毎週カフェに行って、決まってカフェラテを注文します。ただし、雨が降るとブラック珈琲好きの元彼を思い出し、「日替わりドリップコーヒー」を注文します。

 明日の降水確率は80%。Aさんが注文するメニューは何でしょうか?

 <答え(予想)>恐らく「日替わりドリップコーヒー」と答えた方が多いのではないでしょうか。これが機械学習です。

 ただ、Aさんが何某かのドリンクを消費したときの喜び指数を付けることにより、ドリップコーヒーではなく「キャラメルマキアートの方が幸せになる可能性が高い」ということもできます。

 言いたかったのは、機械学習というのは入力されたデータ(今までAさんが頼んだ珈琲)に対し、出力するデータ(Aさんが注文するであろう珈琲)を予想するに過ぎないということです。ただ、その的中確率が的確というだけなのです。

 そう、AIは「入力されたデータを参考に、出力するデータを最高にしてほしい」とエンジニアに言われて予想しているだけで、AIは何も欲していないのです。

 

2.要求も実行もあくまで[人]

 1でも書いたように、Aiは何も「しよう」としません。ただ、会社内の基幹システムデータを全て入れて、「経常利益 率及び額 を最大にせよ」と入れると、何かの結果は出ます。

 それで出てくる結果は「法的」にも、「社内の流れ的」にもあっているものとは限りません。そこで、出た結果を「会社にフィットするように丸める」役が必要になるでしょう。

 それだけではありません。出た結果は「過程」が分かりません。従うのはあくまで人間ですから、「AIが行ったからやってみる」では稟議はもちろん社員がそれ通りにするかは分かりません。

 何より、チームで仕事をしている以上、「モチベーション」が左右します。そのモチベーションもAIで管理すれば良いですが、その管理もAIから出たデータそのままとは行きません。結果、堂々巡りです。

 

3.現段階では全自動になれない

 残念ながら、今のデータの全てがコンピュータが自動的に入力し、自然発生的に出てきていると考えていると思っている方もいるかもしれませんが、手入力で入れているデータは思いの外多いものです。

 つまり、データを入力する人、チェックする人、などなどAIに入力する前段階が多くなります。ビッグデータであれば尚更です。

 結果的に、単純作業からは逃れられません。

 

まとめ

 今回、ガス業界にもIoTやAIの波が来たので、思ったことを書いてみました。

 IoTの導入で新たな仕事が増えて余計忙しくなりました。しかし、ここでIoTを辞めると他社に乗り遅れて負けるのは目に見えてるので辞めることもできません。

 よく、GoogleAmazonが言うじゃないですか?「シンギラリティが近づいてて、人間の脳の処理速度をPCが超える」とか。ああ言うのって、出来上がったデータしか見てないからですよ。

 ビックデータの中には、途方もない人々の営み、仕事があるって思うと、AIでなくなる仕事よりも、生まれる仕事のほうが多いと思ってなりません。