人件費に金出さずに何に金だすんだ!
会社の収支から料金提案を行っているスコ丸です。
人件費、高いですよね。人件費が0円なら、どれだけ魅力的な単価を提示できるものでしょうか…。
なんて、考えたこと一度もありませんよ!
そもそも、今の社会全体に言えることだけど、価格競争に持ち込みすぎなのです。
なにか物を売るときに、すぐに「安くしますよ」から入りますよね。安く売って売れるのは当たり前。それでも、原価原価とやすさばかりを追い求めるコスパポリスのいかに多いことか。
かなり大きな視点で見ますと、今日値切り交渉した相手は、明日のあなたのお客さんです。値切り交渉したせいでお金がありません。だから、相手もあなたに対して値切ります。あなたも安く売ってしまったからお金がありません。…この繰り返しです。
「それが経済というものだから」と言われればそれまでです。
しかし、これを繰り返して経済が低迷したではありませんか!もちろん、今の韓国のように、最低賃金を急激に値上げして雇止が起こり、大不況になると元も子もありませんが…。
ただ、経済成長とはなにかを考えてみたい。
僕は経済とは哲学でもあると思う。数式で表すことが多いけれど、数式で表しているのは人の心の流れ何じゃないかな。
経済成長は、ものの売り買いが活発化して、お金の流れがどんどん増えること。そうなると、お金は回るものだから溜め込まなくなって、建物を買ったり、頑張っている企業の応援に使ったりする。
すると、建物をほしい人も増えるし、企業も売り買いが増えて大きくなる。使ったお金は増えて行く。そうなると、お金というものの信頼感はどんどん増して、「今の国のお金は大丈夫だ!明日には紙くずになることなんてない!」ってみんなが思い出す。
みんな紙くずにならないお金がほしいから、今の国のお金の価値は上がっていく。今の国の企業も信頼されて、どんどん仕事も舞い込んできて、もっと大きくなる。
これが、今までの経済成長の考え方だと思うのです。
だけれど、この考え方は昭和や平成だけど令和ではないと思う。
よく考えてみてほしい。この中に「もの」は出てきても「人」は出てこないのだ。
令和は「人」にスポットライトが当たる時代だと思う。いや、当たらなければならない。
そのためには、ものの価値ではなく、人の時間を考えなくてはなりません。
人の時間に価値を出すということは、もちろん「給料を増やす」という事です。この給料を増やす目的は「従業員に、自分の時間を有意義に過ごしてもらう」という事です。
従業員は有意義に過ごすために多めに貰うので、自分の好きなことや体や心のメンテナンスにお金を使うでしょう。それらはそこそこ高めです。
ストレスは減少し、より良い仕事をします。つまり、単位時間あたりの仕事量が多くなります。もっとお金を出せるようになります。
社会は、安物ではなく「人生を有意義に過ごすための良いもの」が増えるでしょう。
僕は、これが日本が向かうべき経済成長だと思います。
そうなったら良いなぁ。
なかなか休めなくて、月一回のマッサージが人生の幸せの僕が言っても説得力ないけどね・・・。