よく分からない仕事の進め方
スコ丸も上司からよく仕事を頼まれます。
ただ、業務が企画・分析であることから、「まだわかっていないことをわかるようにする」ことも仕事の一つです。
そうなると、仕事の頼み方はあまり好ましくありません。
「これ、いい感じでお願いしていいかな」
この頼まれ方が一番多いです。
大体、初めて聞く事を「いい感じ」という極めて難解な、かつ 極めて良い状態へ持っていかなくてはならないのです。
とりあえず、全くわかりませんが、「わかりました。いい感じにしてみます。」と答えます。そして、加えます。
「実際、よくわからないので、進捗を細かく報告させてください」
これを言うと、大体「うん、良いよ」と言ってくれます。
ただ、今まで会った上司の中で「俺が分からないことを頼んだんだから俺に聞くな」と言われたことはあります。こうなると、ちょっと厳しいですが、稀なので気にしないで行きましょう。そういう人に回ってくる仕事の重要度は低いのですから、失敗しても「まあ良いや」で切り抜けましょう。
この様な謎の仕事が来たとき、まずするべきは調査を行って、大枠を掴みます。
それでもつかめないときは、調査会社に委託することも考えなくてはいけません。
とにかく、迷子になったときは帰ることよりも、自分の居場所を確認することのほうが重要です。
つまり、今自分がやらなくてはならないこと、逆に知らないことはなにかを徹底的に洗い流さなくてはなりません。
そして、この作業が終われば8割くらい終わったも同然です。
調査を進めて、報告書の体裁にすれば良いのですから。
しかし、ここで注意すべきは、100%で作らないということです。
報告書は、どんなに頑張っても100%(つまり、誰が見ても満足するもの)には絶対にならないということです。何故なら、「あなたが作ったから気に食わない」という人も居るからです。
もしくは、「自分の手が入っていないことが気に食わない」という人も居るでしょう。
ですから、70%程度の出来上がりの報告書を作り、第一版として途中経過を上申します。すると、色々と文句が入って帰ってきます。
「おっしゃるとおりです」と言って、「言われたこと+アルファ」を作りながら、上司とキャッチボールを繰り返してみんなにとって80点を目指していければ良いのです。
一番悪いのは、時間をかけて100%を出し切ることです。素早く100%を出し切れるなら良いのですが、残念ながらそんな人は見たことありません。
そして、悪いことは続くもので時間をかけると、上司の最終到着地点が変わっていることがあります。そうなると最悪です。100%と思ったものが60%以下になってしまうのですから。
まとめます。
仕事は素早く、上司や周りと相談しながら良いものを作るのが良い。
今の仕事は、自分だけの仕事じゃない。仕事はつないでいくもの。自分がずっと持っていては次の動きが遅くなってしまう。
素早く、楽しくできると、周りとの仕事のコミュニケーションも取れて連携も取れるようになれそうです。