京アニ放火事件 ※感想記事※
今日、休憩時間にスマホでニュースを見ていたらとんでもない事件が発生していました。
増える死傷者数で、その方々には大切な家族、友人達が居ることを想うと許せません。
数々の有名アニメを排出してきた有名アニメーション会社。その会社が放火された痛ましい事件。現在でも死傷者数は増えており、アニメーション会社の関係者様にとっては不安が募ることだと思います。
今回の事件の犯人は捕まっていますが、犯人自体も火傷が酷く事情聴取が出来ない状態だということです。
また、大手掲示板などでは犯人と思われる人物の特定が進んでいますが、確定は出来て居ないようです。本日起こった事件で、情報が錯綜していますので、安易にすべて信じるのはよくありません。現在、ネット上で確認出来た情報だけでも「電車オタク(撮り鉄)説」、「アニメオタク説」と、二種類ほど出てきています。
酷い事件ですが、今回の事件世界各国で速報が出され、アメリカのセンタイフィルムワーク社が京都アニメーションスタジオ社の為に募金活動を始めており、22:18(7/18)現在で50万ドル目標のところ42.7万ドル集まっており、目標を大きく超える募金額となっています。
NHKの関係者のインタビューで、「(京都アニメーションスタジオは)アニメが好きな人たちが集まったアットホームな会社」だと言われていました。素敵なことだと思います。そんな素敵な会社を襲撃すること自体が卑劣極まりなく、許せない行為です。
ただ、今回の事件で世界中で愛されているアニメーションスタジオだと言うことが、アニメーションを見ない方にも伝わったのではないでしょうか。
以前、アニメーションスタジオのマッドハウスが労基法違反という記事を書きました。
今も昔もアニメーション事業はあまり儲かりません。どうしてもブラック企業化してしまうのです。しかし、そんな業界にアニメが好きという夢を持って、信念を持って働いている方々。素晴らしいと思います。かっこいいと思います。そんな方々が亡くなることはこの日本を超えた世界で、大きな損失となってしまうでしょう。
京都アニメーションスタジオ社長のインタビューで、殺害予告は何度も来ていて警察や弁護士に相談していたと言っていました。
「警察は何をやっとるんだ!」と言うつもりは毛頭ありません。
有名になるということは、それ以上の「アンチ」を抱えるということなのです。熱狂的なファンがついたということは、危険な思想を持ったアンチも居るのです。
「入ろうと思えば簡単に入れる開かれた会社」だったそうですが、危険なメールが来た時点で事業所のセキュリティーを厳重にしておくべきだったのではないでしょうか。
ただ、セキュリティー関係は非常にお金がかかります。ガードマンにしたって、一日に払う金額は結構な金額です。
アニメ会社が「有名なのに金が無い」という状況になっていたとしたら、非常に危険です。特に、アンチは嫌がらせで注目を浴びることに快感を覚えます。模倣犯が出ることも想定しなくてはなりません。
そもそも、アニメーション自体がファンが多く、CoolJapan制作の目玉の一部ですが、事業として成立しやすいビジネスモデルがはっきりしていません。金と時間がかかりすぎるのです。
DVDの売上で関連グッズの売上だけではアニメの制作費を賄うことが出来ないのです。世界戦略としても、DVD等の価格が異なることや、販売物が「データ」で有るため海賊版が出しやすく売上に直結しません。
だからこそ、アニメーション関連の配給会社はより一層儲かるスキームを考える必要が有るのではないでしょうか。恐らく、その中で最近の映画化は儲かるスキームの一部だと思います。
大分話がそれましたが、これ以上被害者が増えないことを望みます。