Pixel4を使って感じたAIと未来
AIカメラ作成のピンぼけ写真
元画像
今日、休みだったのでPixel4を握りしめ登山に行ってきました。
紅葉もキレイだったので、Pixel4のAIカメラでキレイな紅葉を撮ったのですが、上下2つの写真を見てスコ丸はAIの未来を感じずには居られませんでした。
さて、上は[ポートレートモード]を使ってAIが自動的に被写体以外をピンぼけさせた写真。下は元写真です。ちなみに、Pixel4のAIカメラのシステムは簡単です。Pixel4搭載の広角カメラと光学2倍ズームカメラの2種類のカメラで同時撮影し、両画像を比較。異なる部分をピンぼけさせ、同じ部分を合わせる様な形のようです。
以上の話であれば、キレイにピンぼけが出来るはずです。しかし、一枚目の写真は上手くピンぼけが出来ておらず中心部の葉っぱだけが浮き上がった様な変な写真になっています。もしかしたら、葉っぱのような小さな同じ様な形が沢山有る画像ではピンぼけするはずの画像が偶然にも重なり合いピンぼけにならないようになったのかも知れません。しかし、それでは今回の変な写真の説明がつかないのです。
僕はここに凄みを感じました。
恐らく、Googleに問い合わせて聞いたとしても(Googleが答えてくれるとは思いませんが)「わからない」と答えると思います。
何故か、AIが考えて作った画像だからです。どの様な意思決定でピンぼけさせたのかがわからないわけです。
ただ、フォーカスしたい被写体の周囲はきっちりとピントが合っています。つまり、AIはどうも大まかな形で何をフォーカスしているのかを認識していると思われるということはわかります。
また、頂上に登って撮影していると[360度VR対応パノラマ撮影]をおすすめしてきました。これも撮ってみると実に良い絵が撮れました。
Googleに限らずAIはインターネットの海に広がる無数の写真から学習し、似たような絵が取れそうな場合には、それに合った撮影モードを選択できるようです。
さて、話は変わってGoogleが量子コンピュータで計算したとのニュースが有りました。IBMは反論しているようですが、もしこれが本当ならばAIが人間を超える日もすぐそこまで来ているといえるのではないでしょうか。
今まで、様々な未来の技術の本は有りましたがどれも正確にあたったものは有りませんでした。(反論の余地はあります)ですから、僕も好き放題書かせていただこうと思います。
今回、量子コンピュータが実働し、各企業でも普通に使えるレベルにまで普及するとどうなるか、また未来はどうなるかを考えてみます。
さて、通信で5Gがあります。色々と説明すると長いので、簡単に言うと凄く早いネット通信です。4Gでも携帯電話で動画が見れていましたが、5Gになると携帯ではなく大画面でしかもキレイな画像で見れるほど早くなります。
つまり、量子コンピューターが企業が使うようになったとしても一家に一台というようにはならず、圧倒的な計算スピードが有るので、ネットで計算したいものを量子コンピュータに送り、計算した後端末に返すような形になります。
また、今ではAIでも様々な事象を記憶させるために長い時間がかかりますが、一瞬で終わってしまいます。すると、今よりも早い時間で高精度のAIが作り出せるようになるのです。
このAI、天気予報だけではなく医療、特に再生医療でも非常に役に立つでしょう。
しかし、ここで問題が発生します。
経済格差の問題です。
高性能AI が作られることにより、作業は圧倒的に効率化し人手がいらなくなり、かつ高価で高品質なものが沢山出てきます。しかし、この高品質なものは全ての人には行き渡らないでしょう。再生医療だって、一部の富裕層のものだけになってしまうかも知れません。
ここで、不公平だとか言われるかも知れませんが、全国民の鞄が高級ブランドではないように、医療、サービス、その他製品に関して全てが高性能のものと廉価版のものとにキッチリ分かれることになると思います。
これによる影響で一番わかりやすいのは医療です。高品質な医療は「健康寿命」の延長を意味します。むしろ、永遠の命といっても過言でないことが言えるかも知れません。(実際、若い血液を高齢者へ輸血すると若返る。人工血液・人口髄液を全て入れ替えれば一気に若返る可能性も…)
すると、富裕層は長生きで低所得者層は短命ということになります。
勿論、これはすでに昔から世界で起きていることでは有るのですが。
しかし、短命とは悪なのでしょうか。ダーウィンの言葉に、時代を生き抜くものは強者ではなく変化に順応出来るものだと言うのがあります。
その中でも、短命な生き物は世代交代を高速で繰り返すことにより早い進化をしてきました。低所得者層がこの考えに合致するかはわかりませんが、富裕層が超長寿命になった後、大きな革命が起こるとすればここかなと思います。
AIに話を戻しましょう。
Pixel4を使って、人のポートレートはいい感じで撮れますが、静物、特に風景や植物ではまだまだだと思いました。しかし、Pixelの強みはアップデート出来る点です。
一層賢くなったAIをニューラルチップにインストールし直せば、AIは静物や風景写真にも順応できるようになるかも知れません。そうなった時、写真は誰がとってもキレイなものになります。
しかし、写真家には勝てません。何故なら、画像は綺麗に写っても切りとる瞬間・フレームはセンスだからです。このセンスさえもAIが取って代わる日は来るのかどうか。僕は来ないような気がします。
それは、「良い写真」ってどういうものかが決まってないからです。アマチュア写真家が頑張って撮影しても、幼稚園児が何気なく撮影したバッタの接写の方が心打たれることもあります。ですから、そこの部分はAIが踏み込めない「お楽しみ」の部分だと思います。
今日は登山しながら撮影をしてて思ったことを書きました。