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ストレス耐性とは何か? あなたは本当に弱いのか?

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 心理学の本を読むとき、疑問に思うことがあります。

 ストレスに弱い・強いはあるにしても、個人差とはどれほどのものなのか。また、心理学、特に行動心理学に関してはアンケート等に使われる対象が、心理学を学ぶ学生や、大学近郊の街が多く、本当の意味での世界の平均ではないことも指摘されていることもある。つまり、アメリカの金持ちだらけの街でのアンケート結果をそのまま世界で使用可能なのか?ということです。

 さて、人間の体なんて心も体も変わりません。肉体としてデバイスがあるだけです。そこで、肉体の面から考えてみたいと思います。

 結論から言うと、人によるストレス耐性はあまり変わらないと思われる。つまり、受けた事柄を「①ストレスに変えるかどうか」、「②受けたストレスをどう受け流すか」の2点が重要であるということです。

 僕自身、クレーム担当をしていた頃、「このままでは病んでしまうかも」と心配になったことがあります。今思えば、それははじめだけだったのですが。

 そして、管理部門に回った今、クレーム担当者達の中で、続く人と続かない人が当然います。続かない人は「怒鳴声が怖い、限界。」とか「向いていない、ストレスで毛が抜けた」とか、様々なことを訴えてきました。僕としても経験者として、守りたいのですが、ふと疑問になったのです。

 それは、「全くクレームのストレスを意に介していない人」が居るのは何故か?

 彼らはなぜ、何十年もそこに勤務できるのか?

 

 考えられることは2つ。

 ①ストレス耐性が異様に高い。

 ②ストレスにしないようにしている。

 ③ストレス発散方法を知っている。

 

 クレームを全く気にならない担当者が居たので聞いてみると、「昔は怖かったけど怖くなくなった」とか「顧客の対応が上手く行ったときの快感が良い」とか言うのです。

 

 全く関係ないですが、ここで日本男性の身長の話です。

 日本男性の平均身長は1.7m。世界で一番背の高い人は、2.5mとのことです。この差って、{(2.5-1.7)÷1.7}=47%程度です。

 日本平均と世界最大との差って、たかだか1.5倍程度なのです。2倍なんて全然ない。

 

 仮に、脳の物理的なストレス耐性もこの程度の違いしかないとすれば(かなりの飛躍ですが…)、同じ部署のストレスに強いと思っていた先輩が世界で一番ストレスに強い人だったとして、あなたが平均的な耐性値だったとしても、あなたの1.5倍程度しかないのです。

 これを多いと見るか少ないと見るかは、個人によるところですが、僕は「少ない」と思います。というのも、精神的にきつくなるストレス量がたった1.5倍あったとしても、大量のストレス物質が流入してくれば、すぐにいっぱいになってしまいます。

 つまり、ストレスに弱い・強いは、「脳のストレス耐性が低いか高いか」ではなく、「目の前の事柄がストレスになるかどうか」ではないかと思うのです。ですから、これからは、ストレス耐性高低ではなく、ストレスに感じにくいかどうかで書いていきます。

 

 僕のこれまでの経験上ですが、ストレスを感じにくい人は、「ストレスの対象に対して興味を持っていない」ような気がします。

 ストレスを感じやすい人は、クレーマーの側に立ち、良い意味で「良い接遇」をしっかりとこなしています。一方、ストレスを感じにくい人は、「ただのクレーマー」とわかると話半分で聞き流し、凄い時には受話器を耳から話して他の作業をしているときもあるほどです。

 ただ、これだけだと、ただの特性じゃないか!と怒られてしまいますよね。

 ストレスを感じやすい人が、努力でストレスを感じにくくすることは不可能です。4〜5年くらいクレーム対応をやって慣れてくれば別ですが。結局、慣れ以外にありません。

 しかし、「慣れ」るのはとてつもなく時間がかかってしまいます。

 そこで、貯まるストレスは仕方ないとしても、貯めたストレスを発散する技術が必要になります。

 よく、「クラブで踊る」とか「飲み会で騒ぐ」なんてストレス発散を勧めてくれる方がいますが、彼らは「ストレスを感じにくい」人なので、そのようなアドバイスを信じると痛い目にあいます。

 大切なのは、「ストレス」を発散させることです。

 そこで、重要なのは「瞑想」と「日記」です。

 瞑想は、朝か寝る前がおすすめです。

 15分程度、目をつむって静かな場所で落ち着いてゆったりと呼吸をすれば良いのです。座禅やお香は必要ありません。

 日記は、その日に起こった良いことを記入していく「良いこと日記」です。良いこと日記は、「2週間」くらいは絶対です。それ以降は「書きたい」と思ったときに書いていくようにします。良いことは些細なことで構いません。当然のことでいいのです。「今日は晴れてた」とか「朝のコーヒーが美味しかった」とか、その程度で良いのです。

 

 次に、小さな成功を積み重ねることもありです。

 これは、登山であったりランニングが良いです。詳しいことはまた今度書いていきますね。