スコ丸ブログ

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続けることの強さ

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 僕の努めているガス会社には法令上、当直(会社に泊まって保安管理を行う)の業務が必要です。この当直業務は、保安上の責任者になるのですが、責任重大で当直後はぐったりと疲れてしまいます。

 そういう疲れる業務に関してどう向き合えばいいかの話です。

 結論から言うと、「慣れ」と「経験の分析」です。

 まず、「慣れ」ですが、言葉のとおりです。

 というのも、初めの1年間はまともに仮眠することも出来ず、目だけが冴えて、いつ来るともしれないガス事故に怯える毎日でした。

 流石に、当直する度に眠れないのも辛い。そこで、少しでも安心させるために「法令」・「業務指針」の確認を行うことにしました。

 研修などで大まかな業務は分かっていましたが、詳しい資料に目を通すことで「業務の輪郭」はなんとなく見えては来ました。しかし、それでも眠れない日々は続きます。

 

 今、思うと不安の原因は、業務に関する力不足だけでなく「どんな通報が来るかわからない」という「漠然としたもの」だったのです。

 この「漠然とした不安」というものは、ずっと付きまとう不安です。しかし、安心して当直業務を行っている人も居る。特に僕はもう安心して当直業務が出来ています。

 この安心感の理由は、「漠然」が何か段々分かってきたことにあります。

 通報の種類は実に様々ですが、長く続けていくと大体系統が分かってきます。そして、それらに対する緊急度も分かってくるのです。

 そうなると、大体のお客さんは電話口で不安感からか、パニック状態か怒り状態です。そのため、まず最初にお客さんを落ち着かせることから始まります。

 そして、「僕VSお客」という構図から「僕・お客VSガスのトラブル」というタッグ戦の構図へ持ち込み、処置がスムーズに終わるようになります。

 

 勿論、この話はガス業務の話だけですが、実際は様々な業務で言えることだと思います。

 例えば、新入社員の時。よく怒られたり、無視されたりすることが有るかもしれません。それが「法令無視のブラック企業」であれば、すぐに離席しメモでも良いのでハラスメントの証拠を取り、「辞表」か「弁護士に書類委託」を行うべきです。

 ただ、それが「社内のパワハラ」ではなく、「業務自体への不安」であれば様子を見てみる必要があります。

 なぜなら、「業務自体への不安」は「慣れた時」と「初めて行う時」で感じるストレスが全く異なるからです。ですから、「慣れ」自体で業務ストレスが激減し、対外的にはストレス耐性が向上したように見えるようになります。

 

 次に、経験の分析です。

 当直を例に出しますと、通報の種類は大きく分けて3つ。①「ガス漏れ」、②「ガスが出ない」、③「器具の故障」に分けられます。この3つはもっと細分化することが出来ます。

 ただし、いくら細分化しようとも対応は同じものが多いです。つまり、これも僕のブログでよく言っている「道程は違えとゴールは同じ」なのです。

 つまり、どんな変な通報が来ようとも、数種類の対応方法で及第点の対応とすることが出来るのです。

 これも当直の経験ですが、どの業務でも同じことが言えます。

 様々なことが起きる業務だとしても、実際やることは同じだったりします。すべてをルーティングすることは出来ませんが、同じ部分はいくつも有るはずです。

 今までの業務を分析し、同じところ、違うところ、気をつけるところ、などをまとめることによって「業務の不安」に対するストレスはぐっと減らすことが出来ます。

 ストレスさえ減らせてしまえば、ストレス耐性が有るように見えます。

 

 「ストレスに弱い」という人は、ストレス耐性を鍛えたり、運動してストレス発散をするだけではなく、「実際に受けるストレスを減らす」という方法が有ることも大事だと分かってもらいたいです。

 特に、「内向的」な人はストレスに弱い印象があります。良い人で、断らず、おとなしい人は、ストレスに弱い印象があります。

 しかし、そんな人が受けるストレスを減らすことでストレス耐性をつければ、社内でも同業他社でもスマートで優しくて強いビジネスマンとして頭一つ飛び出せるのではないでしょうか。