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【学生・若手社員向け】素を出した人間関係とはなにか。

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 よく、「同期は素を出して付き合える〜」とか、「本当の私って凄く面倒くさがりで〜」なんてこと、若手社員と話していてよく聞きます。

 もしかしたら、若手社員は僕に気を使って「スコ丸には気を使わなくていいから楽だよ」ってことを暗に言ってくれているだけかもしれませんが、僕はこの話を聞くと首を傾げずには居られないのです。特に、「素」ってなんだろう?という根本的な疑問が出てくる。もちろん、心理学の本にも「素」なんて言葉は出てこないし、「素」と思っていたものがそうじゃない可能性もあります。

 この記事の結論としては、①「素」は自分の「特性・嗜好」のことを指すと思う。そして、②「素で付き合える」とは自分の特性・嗜好を主張できる状態だと僕の中で結論づけました。以下で説明していきます。

 ①「素」とはなにか。

 「素」とは何かを考える上で、間違いなくこれは「素」ではないというものを挙げていきます。それは、「私・俺って実は凄く面倒くさがりで」って言葉です。

 そもそも人間はすべて面倒くさがりです。遠くの川まで水を組みに行くのが面倒だから井戸を掘るし、わざわざ話に行くのが面倒だから「手紙」や「電話」が発達しました。「自分は1のことを10の労力をかけて行うのが好きです」なんて人が居たら間違いなく社会不適合者です。

 断っておきますが、山小屋に住んでスローライフを送っている人は、「スローライフ自体」が目的ですので、今回の話とは違ってきます。

 言いたいのは、「一般的な人間の持つ特性に関することは素ではない」ということです。「痛いのが苦手」「大きな音に驚く」「寝るのが好き」どれも人間が持っている本能に伴うものです。当然です。よく、ドッキリの番組で「ビビリ」等の演出をしていますが、それも当然です。

 

 では、何が「素」なのか。例えば、「ジェットコースターのスリリングな乗り心地が好き」とか「辛いものが好き」等の趣味嗜好に関するもので、人にあまり言いにくいものが挙げられるでしょう。

 それは、当然「素」に入ってくるとして、より「素」と人間の「本能」の境界に近い部分を考えてみます。

 例えば、「会議で意見を求められてもそもそも意見がない」とか「人の軽い冗談でも傷つく」などの過敏な方(HSPのような)ではどうでしょうか。僕は、これは「素」になると思います。というのも、「会議でそもそも意見がない」人、「指示されたとおりに行うほうが楽な特性」を持つ人は結構な割合で居ます。

 彼らは「改善」よりも「明日も今日みたいない日」で有ることを願います。

 つまり、それが「素」だと思うのです。ですから、「どのような人か」というのが「素」の言葉のイメージになるのではないでしょうか。

 

②「素」で付き合えるとはなにか

 それでは、「素」で付き合えるとはどのようなことなのでしょうか。

 ①で「素」とは「A.どのような人か」と「B.趣味嗜好」に関連することにしました。

 このAまたはB.または両方が一致する人が「素」で付き合えるというわけです。

 自分の経験上、「A.どのような人か」で自分と似たような人が一緒に居て楽です。悪い言い方では「類は友を呼ぶ」ともありますが。

 なぜ悪い言い方をしたか。それは、①で例を挙げたように「会議をしてもそもそも意見がない」ような方々が一緒になっても、ビジネスパーソンとしての成長は有り得ません。しかし、勘違いしないでほしいのは、「ビジネスパーソンとしての成長が全てではないし、仕事も人生ではない」ということです。

 自分と似た人とわかり会える話題で盛り上がることは、とても幸福なことです。

 わかり会える人とは、なかなか出会えないません。とても大事にすべきです。仕事上での成功は人生の成功とは無関係です。

 

 次に趣味嗜好でつながる場合です。こちらは、「どのような人か(つまり、人となり)」においては似ていない人なので、例えば、普通のバイクばかりのツーリンググループにシートが尖っていたりヘッドライドが飛び出しているようなバイクが混じっていることがたまあることです。また、これらは一緒の時間を過ごすうちに「人となり」が似てくる場合が多いです。

 ただ、特徴として「人数の多さ」ではなく「声の大きさ、影響力の大きい人」の「人となり」に似てくることが多いと思います。

 

 そして、両方同じ場合。「同じ趣味で同じような人となり」こうなると、最高の人生の友と言えるでしょう。

 

(まとめ)

 さて、ここまで書きましたが「素」とはなにかの考えるきっかけになったでしょうか?

 若手社員からよく「素」という話を聞きますが、「寝るのが趣味」というくらいなら、間違いなく疲れていますのでしっかり睡眠をとり、ウォーキングなどの軽い運動、ストレス発散で疲れにくい体を作るよう心がけてください。それは「素」ではありません。

 「素」が暗くて人と話すのが苦手で一人でいるほうが楽だと言う人。諦めないでください。今の狭い世界でなく、もっと違う世界にはあなたの最高の人生の友が居ます。

 諦める前に「人と話すのが苦手」だけど「言いたいこと」があるならそれをずっと大切にしてください。飲み会で「いじりいじられで大騒ぎ」するよりも「お互い日々の努力を称え合って幸せな気分になる」ほうが好きという人もいるでしょう。

 きっと、あなたの意見は通りにくい。それは世の中が称賛よりも批判のほうが注目されるからです。でも、そんな気持ちは凄く重要です。そして、あなたに似た人を幸せにします。

 諦めず、あなたに似たまだ見ぬ最高の人生の友のために、「素」を大切にしましょう。