怒りを管理する方法
少し前に「アンガーマネジメント」という言葉が流行りましたが、すぐに廃れてしまいました。僕も以前、読んだことはありますが、方法論というよりは怒った時の脳の働きのメカニズム的な話だったように思います。
何より、アンガーマネジメントが必要な人がアンガーについての興味がなさ過ぎることが原因ですが。
今日は、「アンガーマネジメント」のように仰々しくはないですが、怒りを感じた時の対処法を少しだけ。結論から言うと、「何で怒って居るのかを自分のアウトプットから探す」です。
最近では、「カスタマーハラスメント」という言葉も大分定着してきて、エキセントリックなお客に関しては法律で黙らせるというのが社会でも広がりつつ有ると思います。勿論、気に入らないことがあったら問い合わせするのぼせ上がった方もまだまだ居ますが。
そんな方ではなく、社会人で上下間でイライラすることは非常に多いと思います。また、家の中でもどこでもイライラすることが全く無い方は居ないと思います。
もし、全く怒らない方が居た場合は是非「怒らない方法」などとブログを立ち上げて「怒らないメソッド」を広げて世界の人々の涅槃化を推し進めていただきたい。
さて、怒っている時というのはどんなときでしょうか。動物が威嚇しているときのことを思い出すと良いかもしれません。家で買っている犬や猫はどんな時に威嚇したり噛んだりするでしょうか。
①不安になっている・思い通りに行かない時、②ホルモンバランスに異常がある時、③テリトリーに侵入者が居た時、④社会ヒエラルキーを逆転しようとされた時 これくらいでしょうか。
一番多いのは①だと思います。
日曜日の夜などちょっと機嫌が悪くなるというのは、まさに「明日の仕事が面倒で不安」ということではないでしょうか。
次に、②です。
ホルモンバランスに異常が有るとイライラしたり不安になったりします。
③テリトリーに侵入者
これは動物の話ですが、自分のテリトリーに侵入者が居ると威嚇して追い出そうとします。人間のテリトリーは何でしょうか? 人間はそもそもテリトリーは有りませんが、「居場所」という概念があります。
例えば、仕事でいつも後輩に教えるポジションだったのに、後輩が成長してきて嬉しくも憎たらしくもあるというのは「自分の居場所」、つまりテリトリーの侵入者ということではないのかと思います。
最後に④です。
社会ヒエラルキーの逆転です。「いじられキャラA」が「いじりキャラB」を逆にいじると怒り出すこともその一つです。つまり、Bはいじられ役に転落することを恐れているのです。
ここで、営業のために「お笑い」の本を読みふけった僕ですが、「いじり」は相当テクニックが必要です。「いじり」は、場の司会です。一番駄目な司会は「一番目立つ」ことです。あくまで、「いじり」というのは「いじられキャラ」に華を持たすことなのです。よくイケイケの若手エース社員が偉ぶって同期を「いじり」と称して嘲笑することもありますが、上から見ているとそのような社員は「不安」です。「笑い」も非常に重要ですので、まとめて今後書いていこうと思います。
さて、4つの怒りの原因が出ましたが、全て同じ特徴が有ると思います。
「どうしようもない」ということです。
怒りの原因が「ホルモンバランスの乱れ」だった場合、治せません。女性であれば時期を待つか、男性であれば病院に行くしか有りません。
不安感にしてもそうです。怒りをどうにかする前に不安感を払拭するしか有りません。
怒りはどうしようもないし、自分をストレスから守るための防衛本能なのです。
しかし、それではここまで1500文字も書いた意味がなくなってしまいます。
どうすればいいか。
そもそも①不安や②ホルモンバランスの乱れは過労によってももたらされることもあります。寝ることによってもストレスは解消されるので、怒ったらゆっくり休むというのも一手です。また、信仰に任せるというのもあります。
どの国にも宗教は有ります。よく、昔の宗教は「政治」の一面もあったと言われます。しかし、それよりも心の拠り所という側面が非常に強いです。
仏教でも良いですが、お布施が高かったり説教が僧侶個人の考えであったりと、今やお寺は心の拠り所にはなりえません。今のお寺は仕事です。
僕が進めるのは絶対神道です。神社へ行くのです。週末は教会に行く欧米人のように、週末は神社へ行くのです。
神社は開かれているので、手を合わせて「はらいたまえきよめたまえかむながらまもりたまえさいわいたまえ」と唱えるだけ。お金はは好きなだけ出せばよろしい。
折角だから次の週をお御籤で占ってしまえば、来週もワクワクです。
特に、自然が多い神社で木漏れ日を見ながら散歩でもすればそれだけでストレスは発散されます。
次に、③テリトリーや④ヒエラルキーです。
これは非常に難しい怒りです。なぜなら相手が居ることですから、自分が変わるだけでは足りません。では、どうすれば良いのか。
抜けられるグループなら思い切って抜けるべきです。
群れでライオンが成人したら抜けて独り立ちします。自分の群れを持つためです。人間はライオンとは違いますが、類人猿だってヒエラルキー最下位のゴリラは脱退か従属を選びます。
人間ですから他の群れに入るのも有りですし、なにより人間界にジャガーや虎は居ません。一人でも金と住民票さえあれば食いっぱぐれは無いのです。
思い切って一人になるのも有りだと思います。一人になればいじられることも有りません。つまらないイジリには、無反応です。ずっと無反応でよろしい。もし「笑う」場合は従属、「反発」であれば「群れに入会」とみなされるからです。類人猿の行動パターンから見ればそうなります。
そのうち、つまらないイジリを許さないあなたの姿勢に共感した仲間が沢山出来ることでしょう。その群れが大きくなれば、つまらないイジリのリーダーの居るグループからメンバーを横取り出来るのです。社会も陣取りゲームですから。
結論として、怒りをすぐに鎮めるなんて無理です。
理由を見つけて、休む・居場所を変えるという行動で対処しましょう。