<夏休み終了特集・子供向け>ビジネスマインドセットは子供にこそ大事。
夏休み終了間近ということで、子供向けに休み明けの過ごし方を特集しています。
子供も、休み明けは大変です。きっと、「学校での自分」は「キャラ」という仮面をかぶって生活している子供が多いでしょうから、一体どんな「キャラ」だったか思い出している方も多いのではないでしょうか。
子供たちも大人と同じように周りと歩調を合わせ必死に生活しています。そんな頑張っている方にこそビジネスマインドは効いてくると思います。
今回は、「ベネフィットの有る人間関係を選ぶ」です。
ベネフィットとは、便益で「利用できる具合」と言い換えることが出来ます。
利用できる人間関係とは何でしょうか。
利用と聞くと、何となく腹黒い印象を受けてしまいますが、コトラーは「社会はすべてマーケティングが有る」と言うように、損得勘定で考えて間違い有りません。
社会人の様に金銭(人事を含む)的なベネフィットではなく、学生はすべてが平等であり、上下がないことから自分だけでなく相手にもベネフィットが有ることが重要になります。
例えば、今一緒に居る友人は相互にベネフィットが有るでしょうか。
一番大きなベネフィットは、「一緒に居て楽しい」があります。ただし、この「楽しい」という言葉は非常に注意が必要です。その理由は、「楽しい」という言葉が時間的・感覚的に非常に曖昧な表現だからです。
イジメられていても、一時的であるならば「楽しい」ことも有るかもしれません。
しかし、そのいじめっ子とずっと一緒に居たとしても「楽しい時間」は「楽しくない時間」よりも少ないはずです。
つまり、「楽しいかどうか」というのは、相互のベネフィットの基準にするべきではないということです。
「一緒に居てずっと楽しい」というのならば良いです。しかし、それはきっと「楽しい」というだけではないはずです。
そこで提案したいのは「信頼」という指標です。
信頼は、中々作れるものでは有りません。勿論、イジメられて誰かにすがりたい状態なら相手をすぐに信じて「信頼の安売り」をしてしまうことも有るでしょう。しかし、信頼は安売りした時点で「依存」になります。
信頼は「相手も自分のことを信頼している」ことが大前提です。
お互いが信頼出来ている時点で、それは相互にベネフィットが有る状態です。
では、どうやって信頼を構築するのでしょうか。
それは、手っ取り早い方法にスポーツやクラブ活動があります。同じ目標に向かう同じくらいの力量同士には信頼が生まれやすい状態になります。
つまり、自分の好きなものと同じものが好きな相手ならば、信頼関係を構築しやすいと考えて間違い有りません。
もし、好きなものが「アニメ」や「漫画」で、周りに好きな人が居ない場合は残念ですがベネフィットの有る関係は構築出来ないと考えて間違いないと思います。
では、クラスのほとんどがサッカーをしているから自分もサッカーを始めるとします。これも、おすすめできません。
信頼関係を構築するには「同じ程度」というのが重要になります。練習前のウォーミングアップでリフティングする子供Aと、リフティング自体が目的にになっている子供Bが合うはずが有りません。
ただし、子供Aが「誰かに教えたい」という訴求があって、子供Bに「誰かに教えてもらいたい」という訴求が有る場合は別です。これは、信頼関係が構築される可能性があります。
つまり、クラスにインドア趣味が有るのは自分しか居ない状態であれば友人は出来ません。少なくとも、出来た友達は同じサッカークラブのあなた以外の方が大事な友人だと思います。
では、もし友人になりたい人が「サッカーしたら? 教えてあげるよ」と言われたらぜひやってみることです。もし、「教えたい」と「教わりたい」とそれぞれのベネフィットがマッチングした場合良い友人になるかもしれません。